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オフィスのセキュリティーを脅かす脅威は、不正アクセスやウイルス感染などネットワークを通じてやってくるものもあれば、オフィスに保管してある書類やパソコンなどを物理的に盗み出すものもあります。
現実としては、ネットワークを通じた脅威よりも、盗難などのほうがオフィスのセキュリティーを脅かしています。
オフィスのセキュリティーシステムを整えて、そのような脅威からオフィスを守らなければいけません。
セキュリティー対策は社会的な信用のため
セキュリティー対策をせずにいて、仮にパソコンの盗難にあったりすると、情報漏えい事件となってしまうかもしれません。
一度の情報漏えいで、会社のそれまでに築いてきた社会的な信用はいっぺんに失われてしまいます。
そのため、会社の株式を保有している人(会社)にとっても、セキュリティー対策を行っているかどうかは大きな関心事となっています。
オフィスセキュリティマネジメントシステム
オフィスのセキュリティーシステムの基本的な考え方に、オフィスセキュリティマネジメントシステム(OSMS)があります。
オフィスセキュリティマネジメントシステムは、オフィスのセキュリティーを向上させることを目的としたマネジメントシステムです。
マネジメントシステムというのは?
マネジメントシステムというのは、基本方針・目標を設定して、その目標をどのように達成するのかの仕組みをルール化したものです。
したがって、オフィスセキュリティマネジメントシステムとは、オフィスのセキュリティーを確保するための基本方針を定め、それを実行するためのルールということになります。
そして、セキュリティーの向上のために、PDCAサイクルをまわす必要があります。
PDCAサイクルをまわすというのは?
PDCA、すなわち、「plan,do,check,act」のサイクルをまわすというのは、計画し、行動し、点検し、改善するという一連の流れを繰り返すことによって、絶えず向上を目指すということです。
ありがちなのが、最初の計画を作った段階で満足してしまって、それ以降の段階を実行しないことです。
または、PDCAを一通りまわして終わり、サイクルをまわすことを忘れてしまうことです。
オフィスのセキュリティーにおいても、常にPDCAサイクルを意識して、向上を続ける必要があります。