オフィスのセキュリティーを機器で守るシステムとしては、侵入警報システムと持ち出し・持ち込み防止システムがあります。
侵入警報システム
侵入警報システムとは、オフィスへの不法な侵入をセンサーで検知し、警報を鳴らしたり、警備会社へ通報したりするシステムのことです。
不法な侵入を検知する機能、侵入者に対して威嚇のために警報をならす機能、警備会社から警備員が駆けつけることを想定してあえて警報を鳴らさずに、警備会社に通知する機能とがあります。
センサーの種類
センサーの種類としては、ガラスの破壊を検知するガラス破壊検知器、窓やドアが開けられたことを検知する磁気近接スイッチ、人の通過を検知する赤外線遮断検知器、壁の破壊や振動を検知する振動検知センサーなどがあります。
なお、警備業法では、センサーが不法な侵入を検知してから、25分以内に警備員が駆けつけなければいけないと定めています。
持ち出し・持ち込み防止システム
オフィスのセキュリティーを守るためには、不正な侵入を防止するだけでは充分ではありません。
正規にオフィス内に入ることのできる者が、オフィス内のものを不正に持ち出したり、持ち込むことがありえます。
持ち出しを防止するシステムとしては、オフィス内の備品にICタグをつけておき、持ち出そうとすると、出入り口に設置したアンテナゲートを通るときに警報を鳴らして、持ち出しを防止するシステムがあります。
持ち込み防止システムとしては、出入り口に金属探知機やX線透過装置などを設置して手荷物検査を行い、危険物の持込や記録メディアの持ち込みを事前にチェックするシステムがあります。